季節の病気

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

新型コロナウイルスは遺伝子変異を続け、季節を問わず次々と異なった株が世界中で感染の波を繰り返しています。日本では2022年1月からオミクロン株による第6波が拡大し、医療が逼迫しました。マスク、手洗い、換気などの一般的感染対策の継続に加え、3回目のワクチン接種が急がれています。

初期症状

オミクロン株は感冒様症状(発熱、咽頭痛、咳、倦怠感)をひきおこし、特徴的な症状はありません。PCRや抗原検査による早期診断が必須です。

治療方法

種々の治療法が開発されつつあり、内服薬も用いられるようになりましたが、現時点では供給が不足しています。

予防方法

ワクチンの追加接種がオミクロン株の感染と重症化の防止にも有効です。ワクチンを2回接種しても、抗体は次第に減少して感染防御効果も低下します。新潟医療センター職員111名の抗体検査では2回目接種後減少した抗体が3回目の接種により顕著に増加し、3回目接種の有効性が示されました(図参照:3回目接種直前に比較して3週後には37倍に増加)。

その他注意すべきこと

ワクチン接種の副反応を心配して3回目の接種をためらう方もおられると思いますが、2回目と3回目では接種後の副反応に差はほとんどありません。オミクロン株は感染してもデルタ株などに比較して軽症者が多いことから弱毒ウイルスと言われますが、基礎疾患のある方や高齢者は重症化しますので、ワクチンの追加接種によって感染と重症化を防ぐことが重要です。

新潟医療センター
病理診断科・部長
内藤 眞

掲載日:2022年03月30日