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アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は抗原(アレルゲン)を吸い込むことで発症し、春や秋に症状が悪化する「季節性」と、一年を通じて症状がつづく「通年性」の2つの型があります。

治療方法

鼻水やくしゃみには抗ヒスタミン薬が有効で、症状の程度によっては噴霧ステロイド薬を併用します。噴霧薬は鼻づまりにも有効ですが、別に抗ロイコトリエン拮抗薬や血管収縮薬を用いて治療することもあります。長期にスギ花粉やダニアレルギーに悩まされるような場合には舌下免疫療法という方法があり効果を期待できますが、数年に渡る治療が必要になります。稀に鼻づまりや鼻水を改善するために手術を行うこともあります。

初期症状

鼻水、くしゃみ、鼻づまりが主症状で、結膜炎による目のかゆみを起こすことがあります。季節性の花粉症では時期が過ぎれば落ち着く傾向にありますが、ハウスダストなど繰り返し曝露(ばくろ)する通年性の場合は鼻づまりが慢性化することがあります。

予防方法

症状を良くするための原則は予防にあります。アレルギーの原因を血液検査で調べておくことも有効な手立てです。春のスギ花粉のみならず、秋にはキク科のブタクサやヨモギ、イネ科のカモガヤなどが飛散します。マスクや手洗い、洗顔を行うことや、ハウスダスト、ダニやペットアレルゲンに対してはハウスクリーニングが予防に繋がります。

その他注意すべきこと

つらい症状でお困りの際はお近くの耳鼻科へご相談ください。

佐渡総合病院
耳鼻咽喉科 医長
池田 正直

掲載日:2020年10月07日