季節の病気

高山病

夏になると綺麗な景色を求め登山する方が増えてきますが、注意したいのが高山病です。
高山病は平地から標高2500m以上の高地に移動した時に酸素欠乏によって起こる急性の反応です。発症頻度は、急激に2500mの高度に登ると約25%に、3500mの高度に登ると殆どの人に症状が現れ、うち10%は重症化するとされています。

初期症状

高地に到達して6 時間~数日以内に発病し、頭痛、消化器症状、倦怠感、睡眠障害、めまいなどの症状がみられます。重症化すると高地肺水腫を生じて高地到着後1~3日以内に強い倦怠感、咳、痰、息切れがみられ、症状が悪化すると喘鳴(ぜんめい)、血痰、意識障害がみられるようになります。

予防方法

高山病は疲労、不安などで発症しやすくなるので、標高2500m以上の高所に登る際には登山前に休息を取り、睡眠時間を確保して体調を整える事が重要です。登山当日はゆっくり高度を上げて登山する事、数日間かけて登山する場合はゆっくり睡眠高度(眠る場所の高度)を上げていくことです。

治療方法

高度を500m以上下げ、安静にすることが重要です。改善しない場合は酸素吸入を行います。薬物療法はアセタゾラミドやステロイドが有効です。

その他注意すべきこと

近年ペルー、チリなどの南米諸国、ネパール、中国西域などの高所への旅行者が増え、これらの人たちにも高山病の発症がみられます。登山や高所にある観光名所に行く時は高山病を念頭に置き、出かける前に休養を十分にとって体調を整えて出かけてください。

糸魚川総合病院
内科医師
岩田 実

掲載日:2020年08月07日