季節の病気

手足口病

手足口病は、夏に流行する病気です。今年は全国的な流行がありました。子どもを中心に流行しますので、子どもがかかって困ってしまった、あるいは、子どもから自分に感染して辛かったなどの経験をされた方もいるのではないかと思います。そこで、今回は、手足口病の紹介をしたいと思います。

症状

感染してから3~6日後に口の中、手のひら、足の裏や足の甲などに2~3ミリほどの水疱(水ぶくれ)が出てきます。肘、膝、お尻などにも出現することもあります。口の中の水ぶくれを痛がることもあります。発熱は約3分の1の人にみられますが、数日のうちに治ります。基本は自然治癒ですが、口の中の痛みが強い場合、経口摂取ができなくて、輸液が必要になることがあります。まれに髄膜炎や脳炎などを合併することがあります。
大人が感染した場合、手足口に症状がでることは子どもと同じですが、3割に高熱がみられ、頭痛、関節痛、筋肉痛を伴うことが多いです。

原因

エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因です。複数のウイルスが原因なので何度か感染することがあり、5歳以下の子どもがかかりやすいです。しかし、大人も感染することがあるので注意が必要です。エンテロウイルス71、コクサッキーウイルスA16が主なのですが、最近はコクサッキーウイルスA6が1年毎に流行しています。今年の流行もコクサッキーウイルスA6が主力です。

手足口病の予防

感染を予防するには普段の手洗いと、おむつの処理に気をつけることが大切です。原因ウイルスは唾と便の中に含まれています。唾が飛んでうつる(飛沫感染)、タオルやドアノブなどを介してうつる(接触感染)、おむつ交換の時に手についたウイルスから感染を広げることがあります。手足口病のウイルスは数週間も便の中に排せつされます。また感染しても発病しないこともあります(不顕性感染)。そのため日頃からの手洗いが重要です。帰宅時や食事の前、唾や便に触れたときも手を洗い、タオルの共有は避けます。家庭でも手洗いのタイミングを再確認してみてください。
登園は、発熱がなく、経口摂取が可能であれば、可能です。

小千谷総合病院
小児科医師
菅野 かつ恵

掲載日:2019年09月24日