季節の病気

脱水症

脱水症は身体に含まれる水分(体液)の量が減少することにより発症します。体液は水だけではなくナトリウムなどの電解質を含む水分で構成されており、脱水症では水とともに電解質も減少します。1年を通して起こる可能性がありますが、暑い夏・暖房器具で空気が乾燥する冬・季節の変わり目などの時期に多くみられます。

初期症状

脱水症の初期症状は、口やのどの渇きです。脱水の程度が進行すると、全身のだるさ、脱力感、皮膚の乾燥、皮膚をつまんだとき元に戻りにくい、吐き気、嘔吐、手足のふるえ、けいれん、意識の障害、腎機能の低下、血圧の低下など重篤な症状を認める場合もあります。

治療方法

飲水ができないくらいに具合が悪い場合や水分・塩分補給を行っても症状が改善しない場合は、速やかに医療機関を受診してください。体液の喪失により失われた水分、電解質を補うための点滴治療を行います。

予防方法

症状が現れる前に、意識してこまめな水分摂取を行いましょう。コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲料やアルコール飲料は利尿作用があり体液の喪失を促すため、水分補給目的での摂取はお勧めできません。大量の発汗があるときは、水分とともに適度な塩分摂取も行ってください。

その他(注意すべきこと)

暑い時期や空気の乾燥する時期は自覚なしに体液の喪失が多くなる場合があり、食事量や水分摂取量に大きな変化がなくても数日以内の急激な体重の減少を認めるときは脱水症を疑います。心疾患や腎疾患をお持ちで利尿薬を処方されている方や水分の制限を指導されている方は目標とする体重を主治医に相談し、その体重の維持を目指した水分摂取を行うと良いでしょう。

あがの市民病院
内科・医長
後藤 慧

掲載日:2022年07月01日