脳卒中
初期症状
脳卒中は脳が突然(卒)にあ(中)たると書きます。前触れ無く突然、意識が悪くなったり麻痺を起こしたり言葉がおかしくなることが脳卒中の代表的な症状です。治療は一刻を争います。合言葉はFASTです。Face(顔の麻痺)、Arm(片方の腕や足の麻痺)、Speech(呂律がおかしい、言葉が話せない)のうち、1つでも当てはまったらTime(時間)、急いで救急車を呼んでください。
治療方法
脳の血管が破れる脳出血に対しては血圧を下げる治療を行います。脳の血管が詰まる脳梗塞に対しては、4.5時間以内であればt-PAという詰まった血管の血栓を溶かす血栓溶解療法や、24時間以内であればカテーテルによる血栓回収も可能です。どれも時間との勝負です。
予防方法
喫煙は絶対やめましょう。飲酒は1日350mLビール1本までにしましょう。血圧を毎朝はかって、上の血圧が135mmHgを超えるならば、130mmHgを超えないように血圧の薬を出してもらいましょう。急激な温度変化が危険なので、脱衣所を暖かくしたり、1枚うわぎを羽織って廊下にでるなど、工夫して生活しましょう。
その他(注意すべきことなど)
水分補給、継続的な運動、生活習慣病の予防など、普段から気をつけることで脳卒中の発症を抑えることができます。脳卒中は寝たきりの原因第1位。2人に1人しか自宅に帰ることはできません。予防と発見時の迅速な対応を心がけましょう!
掲載日:2023年01月05日