病気ピックアップ

心不全

家族や周りに心不全と言われた人はいませんか?
最近、心不全と診断されたり、そのために入院する人が増えています(2020年、日本で心不全患者120万人のレポートもあります)。でも、心不全て何?と聞かれると、答えるのは意外に難しいです。心不全について、一緒に考えてみましょう。

初期症状

心臓はポンプのように動いて、全身に血液を送ります。また、送るだけでなくて、拡張する時に全身から血液を引っ張ってきます。何らかの原因で体の隅々まで血液を送れなくなったり、全身や肺(息をして、酸素が取り込まれます)から血液を引っ張ってこれなくなり、息苦しい等の症状が発症します。

治療方法

心不全は軽症から重症までいろいろあり、その原因も一人一人違うので、お薬や生活の注意点も個人差があります。

予防方法

心不全は高血圧や糖尿病が影響すると考えられています。また、動脈硬化の予防も大切です。
塩分と糖分や過度な脂肪摂取を控え、適度な運動をし、検診をきちんと受けることをお勧めします。また、禁煙と過度なアルコール摂取を控えることも有効だと思います。

その他注意すべきこと

心不全は生涯にわたり、長く治療をしていく病気です。主治医の先生や看護師さん、薬剤師さんと時間をかけて、疑問点や注意点について話し合ってゆくことが大切です。一人で心配事を抱え込まず、医療関係者や家族・友人などにも相談しながら、一緒に治療していきましょう。

新潟医療センター
循環器内科 副院長
樋口 浩太郎

掲載日:2023年10月02日