季節の病気

川崎病

川崎病は4歳以下の乳幼児に好発する全身性の血管炎です。一年を通して見られる病気ですが、冬季に多いことがわかっています。原因は感染症や遺伝、人種(アジア人に多い)、環境刺激物質など多因子が発症に関与していると言われています。

初期症状

高熱、両側眼球結膜充血、口唇の発赤とイチゴ舌、頸部リンパ節腫張、四肢末端の発赤、不定形紅斑の6つの症状のうち5つ以上を認めれば川崎病と診断します。血液検査では炎症反応の上昇や肝機能障害などが見られます。3%のお子さんに冠動脈瘤を形成する場合があり、早期診断、早期治療が大切になります。

治療方法

初期治療はアスピリンの内服とガンマグロブリンの投与を行います。近年はガンマグロブリン治療の抵抗性を層別化した重症例予測スコアに合わせて、ステロイドや免疫抑制剤を併用する初期治療が行われるようになりました。

予防方法

新型コロナウイルス感染症予防対策のため感染症が減少し、同時に川崎病患者数も減少しました。これまで通り手洗い、消毒、うがい、マスクなど一般的な感染予防が効果的です。

その他注意すべきこと

2020年4月に新型コロナウイルス感染症後に10歳前後の学童期に好発する川崎病に類似した多系統炎症性症候群の報告が相次ぎ、世界的なニュースになりました。新型コロナウイルス感染症後4週間頃から川崎病様の症状がでてきた時は近隣の医療機関にご相談ください。

糸魚川総合病院
小児科部長
小栗 真人

掲載日:2022年03月18日