ピル(OC)経口避妊薬を活用しましょう
ピル(OC=oral contraceptives)は一般的には、経口避妊薬として知られています。1日1錠を、月経開始1日目から内服を開始。21日間内服し7日間休薬するタイプと、28日間内服し、休薬せず次周期に内服継続するタイプの2つのタイプに分けられますが、効果に差異はありません。
また内服中止後、3か月程度で妊娠可能な状態に戻るとされています。
以下の副効用(メリット)目的で、初経を迎えた間もない中学生でも、内服が可能になっています。

ピルは他に副効用(メリットとして)以下の4つがあります。
1つめは月経周期が規則正しくなります。正常とされる月経周期は25~38日型ですが、ピルを内服することで、規則的に28日型になります。外出の機会がある場合に、次回月経開始日が分かるメリットがあります。また周期が短く、月に2回月経が起こることもなくなります。
2つめは月経痛の改善がみられることです。3つめは月経血量が減少することで、貧血が改善されます。4つめの子宮内膜症の改善効果は、特定のピルのみに治療効果があります。私も処方してみたところ、患者の子宮内膜症のチョコレート嚢腫が消えた経験があります。
またピルは副作用として以下の2つがあります。1つ目はホルモン剤であるために吐き気・嘔吐があります。朝に内服するのではなく、眠前に内服すると症状が軽くなるといわれています。不正出血については、内服を続けると次第に減少し、4か月程度を超えると、殆どなくなるといわています。2つめは、血栓症のリスクが高まります。内服前の問診の際、血栓症のハイリスク因子の確認の上、内服開始となります。頻度は約1万人に1人といわれています。血栓は、大半が内服開始から1年以内に発症し、主にふくらはぎの痛みが出ます。
近年、長期間内服型のピルが使えるようになりました。120日間連続で内服して4日間休薬する内服方法です。年間の出血期間がかなり減少します。このことがメリットと考えられ、特にスポーツ選手等に好まれているようです。また、内服中に女性ホルモンが不足して問題となることはありません。自然月経は 月に1回あるとされています。ピルは主に避妊目的と考えがちですが、上記の副効用(メリット)もあり、長期間の内服方法もあることから、月経時の様々な問題を解消できます。上手に使ってみてはいかがでしょうか。
副院長・産婦人科部長
藤巻 尚
掲載日:2026年01月05日