季節の病気

食中毒

初期症状

夏は気温が高く、細菌が増えやすいため食中毒になりやすい季節です。その症状は下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などです。原因となる菌によって食べてから症状が出るまでの時間はさまざまで、数時間で症状が出る菌もあれば、1週間後に症状が出る菌もあります。

治療方法

症状が軽ければ嘔吐や下痢により菌を体外に排出することで自然治癒が期待できます。
しかし、高熱がある、血便が出ている、吐き気や嘔吐が激しく水が飲めない、下痢の回数が多い、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者などの場合は重症化や脱水症の危険があるので早めに医療機関を受診しましょう。医療機関では輸液をしたり、吐き気を止める薬などが使用されます。

予防方法

食中毒予防の3原則は『(細菌を)付けない・増やさない・やっつける』です。食中毒は毎日食べている家庭の食事でも発生しています。
*家庭での食中毒予防のポイントは…
①買い物:必要な量だけ買い、肉や魚はポリ袋に入れ、寄り道しないでまっすぐ帰りましょう。できれば氷や保冷剤を活用しましょう。
②保存:冷蔵や冷凍の必要なものは冷蔵庫・冷凍庫へ入れましょう。肉や魚は汁がもれないように注意しましょう。
③調理前:まずは手洗いが大切です。シンクの中も清潔に。包丁、まな板は洗って消毒をしましょう。
④調理中:こまめに手洗いをしましょう。手にけがをしているときは手袋を付けて。肉や魚は生で食べるものから離し、加熱は十分に。生の肉をつかむ箸と食べる箸は別々にしましょう。生の肉や魚介に使った調理器具は使い終わったらすぐによく洗いましょう。
⑤食事中・食後:食事の前には手洗いを忘れずに。盛り付けは清潔な器具、食器を使い、長時間室温に放置せず、残った食品は手を洗ってから清潔な容器に保存しましょう。少しでも怪しいと思ったら捨てる勇気を持ちましょう。食後の食器や調理器具はできるだけ早く洗いましょう。

その他注意すべきこと

コロナ禍で食品のテイクアウト、出前や食材の宅配を利用する機会も増えていると思います。
それらも“早めに食べる”、“室温で放置せず適切な温度での保管”、“必要な量の購入”が食中毒を予防するうえで大切です。そしてもちろん“手洗い”を心がけましょう。

あがの市民病院
外科診療部長
香山 誠司

掲載日:2022年03月18日